マッスルモンク 大隻佬 Running on KARMA をみました
大隻佬をみました。おもしろ映画と思いきや、そんなことなかった。
付録のトーさんのインタビューによると、
これをとろうとおもったのは、当時いろんな香港の社会情勢がいろんな事件で混乱してたので、冷静で正しい判断が必要だと思って、その時々に下す決断が未来を決めるというメッセージを込めているそうなり。
登場の時のアンディさん。HGみたいなふくきて踊ってた。
特殊メイク?10時間!ご苦労様ですよ。
ムッキムキでした。
これは元僧侶アンデイさんと刑事セシリアさんのバディものでロマンスもの。
セシリアさんの上司、柔道龍虎榜では、ちと乱暴なとこがあり、支離滅裂に切れるけど柔道家としては骨のあるやつだったチンピラさんの役の方で、この人は支離滅裂キレるキャラをここでも、やらされておりました。でもどっか骨があって筋を通してるとこもあり、なんだかのキャラで印象的でした気になる俳優さんになったわ。
セシリアさんはカラカラ声のせいか、はすっぱな感じが似合います。私は喜劇之王で彼女にであったせいもあるかもしれないけど、潜入捜査での、やんちゃそうな女の子に化けてる扮装2種類はすごく雰囲気に合ってたよに感じました。
私は最後泣いてしまいました。輪廻を断つ、カルマを断つ。
並々ならない思いで、人を許す。そこは泣いてしまいました。
主人公は人の業の姿が見え、どのような業を持って死んでいくのかが見えるという設定でした。(あ動物の業もみえてた。)命の業がみえる。
それまでの香港の映画を見ていて、宿命とかを割と受け入れる不思議な世界になんで?とおもっていました。そういう運命だから的なのは古装片とかをみていてみることがあり、どうしてそうすんなり不遇さを受け入れていくんだろうと思ってたのだ。
この時、いまの行いが来世に影響する。そういうふうにおもって、今を戒めるのは、それはいいやりかただとおもうけど、運命といってなにかを諦めることとは違うと思っているわたしのこだわりがあるので、ちょっとこの映画はホッとしましたよ。
人を許すということについても、感じられる映画でした。
もちろんどこかおかしいねんけどな。ムッキムキもおっかしいけど、
出てくる犯罪する人たちが、びっくり人間のインド人や、蜘蛛男とか、おかしいてしゃあないのでした。
セシリアチャンさんの役は前世の日本兵の業を背負った役で、たくさん狂ったように人殺しをしてきた輪廻の果てに、死ぬことがカルマであるということのようでした。
一緒にご飯食べてるシーンで
因果って万物にあるの?この鳥の前世はなに?
麻薬の売人
あひるは?
売人 (と)さっきの売人の女房だ だからここでいっしょになった。
いかは?
売人の愛人だ!
っていう会話をする。
因果の説明としては面白い説明。仏教のファンタジー。でも仏教もほんとうはファンタジーの話をしたいのではなくて、メタファーなんでしょう。今を丁寧に、当たり前の良心を丁寧にを、わたしたちにわかりやすくするための、ファンタジー、
いっぱい殺した日本人。前世のことを私が従わないといけないの?
無言でうなづく。
殺人犯が今は野放しになってるのが多い。もしわたしが殺人犯に殺されたら、それをきっかけに殺人犯が捕まるかもしれない。そんな死に方なら意味あると思わない?
って会話をするのだけど、つらかった。そんな風に思おうとしたのは、ビックガイにであったからかなと。
彼女はできることをしようと前向きに自分の命に向き合った。
クライマックス。
もう一人の自分が見え、自分の業もみえたのかなとおもいました。
洞窟、武侠やカンフーあるあるだなあ。
自分の業との対決。
そうか そうだったのか・・・
洞窟の周りの仏様たち。
他社の業は見えるけど自分の業は見えてきていなかったはず。自分の業にきがつき?、自分の心に仏をみいだす。
心の仏との対峙。
悪は悪の果をむすぶ
際限がない。因と果はかくの如し。
過去の行為が因となり現在の果を生む。仏は説く。自分の行いを改めよ。
大切な人を殺され、つらくおもい、自分の怒りに身を任せ、暴れた拍子に鳥を殺してしまった地点にもどり、以前、山中で脱ぎ捨てた僧衣に着替える。
自分の大切な人たちを殺したやつに一緒にもどろうとこえをかける。抱きしめる。
そう、わるいことしたひとはね、ふつうにもどりたいねん。わるかったなといってやりなおしたいねん。
やりなおさせてあげるのは、因果を断つこと。なかなか難しいことなのだけど。それが人の業だね。。。
私も許してない人とかいるわ笑
ムッキムキだった意味はあるように思います。
さいご、ムッキムキじゃなくなってた時にそれは思いました。
自分の業は断ち切れたように私は受け止めました。因を作らなかった。
アンディさんはやっぱり芸達者。もう一人の自分と対峙してるところのもう一人の自分がとてもよかった。
二人がせめぎ合ってるところはいいシーンでした、
いろんなメタファーが素晴らしい。
例えば、わたげが舞っている。そのなかで、鳥の死骸の綿毛をつかんでるヒロインが、もう誰も死なないでという。
たくさんいろんなことを感じていける映画を撮ってくれていて、ありがとう。
来世に何か持っていけるとしたら?という問いかけに、トーさんは作った映画全部持っていきたいと付録のインタビューで言ってました。うふふ。
そんな思いで作ってるのは素敵。
五台山もいってみたいです。
こちらでアンディさんは賞をとっていたのね。何を言ってるのかほんと知りたい広東語。
フランシス・ンさんのピンクの長袍。なんできてるのかわかってないけど、かわいらしい。
この時期のテレビの動画はたのしい。あげてくれてる人に本当に感謝しかない。
PTUと同じ時期だったのかあ・・・なるほどのすけ。。。
大隻佬とPTUならPTUがとるかもしれない。って思ってる?のあとおもうのだが、わたしなら断然PTU。でも世の中のひとだと、そうはならないってことだね。真面目映画だもの大隻佬。
面白映画と思ってみ始めたら、大真面目映画やった。
PTU大好きです。ほんとに、私の1番かもしれない。クレイジーだもの。