全12回のうち、1回目の訓練が先週末、病院でありました。
STの訓練で、訓練士さんは以前別の施設で2歳から就学前まで、訓練を受けさせてもらっていた時にお世話になっていた先生です。
初回なので親へのききとりがてら息子さんと遊ぶをしながら発達状況を探ってくれておりました。
話がだいたい終わったので、課題をいくつかさせようとしたところ、反発して逃走と、私をたたくがありました。電気も消したりー・・・
彼女の見解は以下のような感じでした。
お母さんを叩いたりしてるけど、本当はしたくない、でも自分の衝動がたぶん発散しなきゃで、発散すると次に発散とは違って止まらなくなって、こんなことしたくないのに、しちゃったから止まらなくなるの悪循環になる。
(当時者である、イドくんの本でも衝動行動に似たようなこういう説明があったと思います。イドくんの本は支援級の先生に貸し出し中。。。ASDっ子に、どう支援するか悩んだら、深く考えるより良心を持って、普通に尊厳を持って接することができたら、それで十分いい。それが彼らには心地いいことなのだと、とても上手に説明をしてくれているので。テクニックとかじゃなくて心の話だった。でもお母さんはなんとか勉強とかさせたい、発展させたいので、他人様に色々とお願いが多いのね。。。ああ。すみmzせん。)
さて、彼女は続けて、彼にも学ぶ機会は作ってあげたいという話をしてくれました。しかし勉強したがらない。ここが学校の先生たちのどこまで頑張らせるか問題で困ってることだろうとおもわれると話しました。
(本人が望まないけど勉強してもらうことをやらせる時とかの話です)
やっていることが終わるを視覚的に提示して、見通しを持てる支援を必ずしてあげる。それで、勉強に向き合える率は上がるようになってくるので、そこは怠らない。と話してくれました。
本人が勉強したくないのもわかる。でも教えてあげるのも大人の務め。彼が望んでいなくても・・・
好きなことの意欲をサンドイッチで利用する。すきなもので頑張ってもらうトピックを挟みながらでも、教える。
(誰もがちょっと調教みたいだなとおもうだろうけど)
学ぶ機会を作ってあげる。が、息子ちゃんに必要。と思うという見解ですとのことで、わたしはね、そういうのいうの辛いと思うのだけど、ちょっとね。なんかグッときました。ありがとう。
つらいですよね、がんばらせるのは。。。私はそれでもそこに挑んでくれる先生大好きです。ありがとう。
経験と機会はなくしてしまうとそれまでだと思うので。
いつも先生は、息子ちゃんはついてきてくれるから、そしてやっぱり力を持ってるから、経験と機会を作りたい。。。息子ちゃんのおかげで教える機会が持てるといいます。
ちなみに、息子ちゃんさいきん ひだり みぎ あいだ など空間に関する言葉が出ています。
しかし、認識はまだでたらめ。
先生と電車遊びの途中もそれら言葉が出ていました。先生はそこを 空間の言葉の類にきがついた と評価。つまり本人の学ぶ領域が広がったと判断してくれました。
空間認知の言葉を知ったんだから、その意味を視覚的に支援しながら深めていくのをトライしたいとのことでした。空間認知以外にも、遊びの中で、いろんなことばがでてきているので、言葉の本当の意味を視覚支援しながら深めていきたいとのことでした。
ありがたい。
もう一つ別のSTの訓練も週明けありました。
たまにおせわになります(2-3ヶ月に1回)5つやります。やることを最初に5つ視覚的に支援する意味で決めます。それは紙やホワイトボードを使います。
❶かたはめ(フルーツ、野菜のパズルです)
❷いろあわせ(おもちゃのファンタカラーみたいなものです。ペグさし)
これら❶と❷は、たぶん導入に本人がやれることを座ってやる姿勢づくりみたいなものです。
本題は❸と❹
❸まるのかーど これは先生が10個絵カードを並べ、先生がそれについて説明したものをとります。びっくりしたのは、この説明でそれらの絵カードをしっかり選んでいたことです。
すべってあそぶ? 滑り台のカードを選ぶ
にゃあにゃあなくのは? 猫のカードを選ぶ
つめたくって あまいおかしは? ソフトクリームのカードを選ぶ
ツノが生えてる虫は? カブトムシのカードを選ぶ
あめがふったときはくのは? ながぐつのカードを選ぶ
宇宙に飛んでいくのはなあに? ロケットのカードを選ぶ
他説明は忘れたのですが、レモンとおにぎりのカードも選べてました。ちょっとびっくりした話聞こえてるやんと。
❹なまえをいう
これは自力でできず、先生の言葉をリピートします。
*プールでおよぐ
*ボールを投げる
*チョウチョをつかまえる
本人から網って言葉が出たので、チョウチョを網で捕まえるでリピート
*ぼうしをかぶる
*ドアを開ける
動作のカードを見ながらその状況を先生のお喋るの真似をする感じでした。動作を教えてくれてるようです。
する!ある!で大体息子さんはいろんな要求を済ませるので、先生は動作の語彙をひろげてくれております。
❺息子ちゃんのすきなこと ガオガオ(犬)と マリオのおもちゃで遊びました。
いわゆるご褒美だね。ガオガオ(犬)がずっと机の上に乗っておりながら勉強しておりました。
STの先生たちのように学ぶ機会を根気強く模索することは私にはなかなかできない。
遊びの中でも彼らは言葉を上手に導き出したり、発音を整えたり、概念を伝えたり。実に丁寧。言葉だけでなく正しい振る舞いについてもてだすけしてくれる。
私なんかどうせこう言ってるだろう??と予測を立てて、教えるのを怠ることが多い。
誤った振る舞いにいらいらとしてしまい、感情的に、もうしらんわ!とか言ってることもあるが、彼らを見ていると、教えてあげなあかんだけやな・・・と軌道修正になる。
また積もっていくとずれていって、もう!といってしまうのだが。
もう嫌!っていうことがあってこの言葉を息子が覚えてしまったわ。。。😭。
STの先生といっしょにいるのをみると、たとえ、なんとなく言葉を超えて彼の言いたいことが、わかっていることが優しさというか、あたたかさじゃあないのかと気がつく。
教えてあげる機会をもちたいなと。。。襟を正す感じの気持ちが来る。
訓練が私の育児にすごい大きな後押しになっているのだった。。。
感謝。